うつ病の接し方>看病を受け入れる家族は、人生を賭ける覚悟を！！

うつ病を発症した時、例えば本人が一人暮らしをしている場合など、療養を受け入れる家族の方はよくいらっしゃいます。
しかし、私が今まで見てきた例でいいますと、うつ病の治療には相当な忍耐力が必要です。

療養を受け入れる際は、例え親子でも兄弟でも、相当の覚悟がいると思ってください。
一番最悪なのは、途中で投げ出されてしまうことです。最悪の意味は「死」と思って頂いて結構です。
もし受け入れるなら最後まで、受け入れないのなら最初から、これを原則と憶えておいてください。
頻繁に治療先の人間関係や環境が変わってしまうのは、うつ病にとって非常に良くないことです。
うつ病の患者さんは、妙に勘が冴えて歯に衣着せぬ物言いをすることがあります。
またうつ病が酷い時には、嘘や流れに合わせて論調を変える、ということができなくなります。

嘘も方便と言いますが、世の中は社交辞令や軽い嘘やお世辞で成り立っている部分は多いでしょう。
しかしうつが酷い時には、そういった気遣いができなくなります。
一見、身勝手で扱いにくい、口答えばかりしてるように映るかもしれません。
そうではありません。

嘘をつく意味が分からないから、何故嘘をつかなければ納得したいだけなんです。
そんな状態の人の面倒を見るには、長期的な根気と優しさが必要になります。
薬が効くだけでも相当時間がかかるので、相当な忍耐力が必要になります。
受け入れる時は、並大抵のことではないと覚悟してから臨みましょう。

うつ病と並んで昨今知名度が上がった精神疾患に、ボーダーライン症候群（境界性人格障害）　http://borderlineer.web.fc2.com/　があります。
この人格障害は抑うつ状態を併発することもありますので、うつ病と混同される場合も多いので、ご注意ください。