うつ病の接し方>経過があまり良くない時に家族が心得ておくこと

もしあまり経過が良くない時、家族の方はどういった対応をすればいいでしょうか？
うつ病には「完治した」という概念はありません。「寛解」という表現をします。
つまり目標は、「とりあえず今のところ、表立った症状は見られない」ようになることです。

こういうと「嘘！完治しない病気なの！？」とびっくりする患者さんは多いのですが、今の
医学での定義付けではそうなっています。
これ、実は風邪にも同じことが言えるんです。風邪は一度ひいてしまうと、一生病原に感染しっ放しになります。
後はその状態が酷くなるか、小康状態になるかの違いです。
ですから完全に風邪を治す薬が発明されると、ノーベル医学賞は間違いないとされています。
巷にある風邪薬は、当面症状を抑えて辛さを緩和するに過ぎないのです。意外じゃないですか？

なので経過が悪い場合、「完全に完治しなくていい。目指す過程こそが大事なんだ」と伝えてあげましょう。
いわば結果ではなく、プロセスを評価してあげるのです。全てを実現する必要はないですし、
頑張った（口には出さないでくださいね）過程こそ評価されていいのです。
調子が悪いくらいが丁度いい、の精神で長い目で見守ってあげましょう。

うつ病と並んで昨今知名度が上がった精神疾患に、ボーダーライン症候群（境界性人格障害）　http://borderlineer.web.fc2.com/　があります。
この人格障害は抑うつ状態を併発することもありますので、うつ病と混同される場合も多いので、ご注意ください。

うつ病の発症から、病気を受け止め、治療に臨む過程は、末期がんを宣告された患者の心理に似ている、とよく言われます。中にははっきり「がんよりもうつ病の方が辛い。だってがんはもう治りうる病気になりつつあるから」とおっしゃる方もいます。がんについてはこちら　http://gantiryouhou.web.fc2.com/　のサイトをご覧になってください。

その頭痛・肩こり大丈夫！？うつ病国内患者数100万人！新型うつ病の特徴を知って、その不調・落ち込みを解決する方法！
うつ病などの心の病気は、誰でもかかる可能性のある身近な心の病気です。