うつ病の接し方>ニュースやテレビが怖くなった…実例から

うつ病の患者さんは、進行するに従ってテレビや新聞を見なくなりがちです。。
私のサイトでもよく質問がある項目でもあります。家族はどう対応すればよいでしょうか？
例えば患者さんが「自分がいる時は、テレビを消してくれ」と頼まれたら、そうするのが望ましいです。

一緒にいる家族の中にテレビ好きな方がいれば、中々そうもいかないこともあるかも知れません。
しかし優先すべきは、患者さんのストレスを減らしてあげることです。
またテレビや新聞を読まなくても、人間どうってことはありません。
むしろ昨今の風潮では、テレビを見る危険性に警鐘が鳴らされてもいます。
実際にあった例で、息子さんがテレビを嫌い始めたのをきっかけに、家族会議を開き
今後のテレビの見方を患者さんを含めてを話し合った家庭があります。
結論としてはうつ病が治るまでは、家族全員テレビを見るのをやめ、その時間を息子さんとの対話や
うつ病の情報を話し合う機会にされました。

それからその息子さんはみるみるうちにうつ状態が良くなっていき、無事寛解されて就職活動をし、社会復帰されています。
今のところ再発したとはうかがっておりません。
家族との時間の共有、うつ病に関する知識の共有と共感が、よい方向に作用した事例だと言えます。

うつ病の発症から、病気を受け止め、治療に臨む過程は、末期がんを宣告された患者の心理に似ている、とよく言われます。中にははっきり「がんよりもうつ病の方が辛い。だってがんはもう治りうる病気になりつつあるから」とおっしゃる方もいます。がんについてはこちら　http://gantiryouhou.web.fc2.com/　のサイトをご覧になってください。

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