うつ病の接し方>家事ができなくてもOK。実は家事は高度な仕事。

うつ病にかかった主婦の方は、口癖のように「家事すらできなくなった」と訴えられます。
しかし「家事」はとても高度で困難な仕事です。うつになればできなくて当たり前です。
旦那さんやお子さんに率直に打ち明け、積極的に手伝ってもらうようにしましょう。

その際、紙などに明確に書いておくのもいいでしょう。「洗い物は○○担当」「お使いは○○担当」など。
せっかく家族で役割分担をしても、その役割分担をどのようにしたか、忘れることもままあります。
家事は多岐に渡り、様々な判断や記憶が問われる作業です。
紙に書いておくことで、心理的負担を減らすことにもつながります。
また、抗うつ剤や抗不安薬を処方されていると、睡眠のリズムが狂い朝中々起きれないという方もいます。
こんな時に、早起きを強要するのは良くありません。

朝食や朝の家事を分担するなどして、基本的に好きなだけ寝せておいてあげましょう。
後述しますが、こういった睡眠に対する障害や、薬の副作用による睡眠リズムの変化は、
うつの症状の典型例とも言えます。

うつ病の発症から、病気を受け止め、治療に臨む過程は、末期がんを宣告された患者の心理に似ている、とよく言われます。中にははっきり「がんよりもうつ病の方が辛い。だってがんはもう治りうる病気になりつつあるから」とおっしゃる方もいます。がんについてはこちら　http://gantiryouhou.web.fc2.com/　のサイトをご覧になってください。