うつ病の接し方>自殺を防ぐために…未来への約束

うつ病で死ぬ人はいません。ですが、うつ病がもたらす症状によって、自ら死ぬ決断をしてしまう方はいます。
それを防ぐことは、うつ病治療の一番大事な目的です。
しかし、自殺を防ぐというのは、並大抵のことではありません。

そんな時に有効なのは、未来の約束をしてしまう、という方法です。
「今は無理だけど、治ったら一緒に海外旅行いきたいな」というように、寛解した後にすることを
約束するのです。
寛解後を協調するのは、今すぐでないという事を明確にしないでおけば、本人にプレッシャーがかからないからです。
来年は〜となると、その時までに治らないと駄目なんだ、とプレッシャーに感じてしまいます。
そしてうつ病に罹る人は、律儀で義理堅く、約束は守りたがる方が多いので、未来の約束をすれば、
それを守って自殺を思いとどまることになります。

また注意する時期ですが、うつ状態が酷いときは自殺する元気すらありません。
ですのである程度治療を受け、症状が良くなってきた時が要注意です。
自殺する元気を取り戻した時、とでも言えるでしょうか。

うつ病と並んで昨今知名度が上がった精神疾患に、ボーダーライン症候群（境界性人格障害）　http://borderlineer.web.fc2.com/　があります。
この人格障害は抑うつ状態を併発することもありますので、うつ病と混同される場合も多いので、ご注意ください。

うつ病の発症から、病気を受け止め、治療に臨む過程は、末期がんを宣告された患者の心理に似ている、とよく言われます。中にははっきり「がんよりもうつ病の方が辛い。だってがんはもう治りうる病気になりつつあるから」とおっしゃる方もいます。がんについてはこちら　http://gantiryouhou.web.fc2.com/　のサイトをご覧になってください。

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