うつ病の接し方>眠れない、寝すぎる、起きれない…典型的な症状

眠れない、寝すぎる、起きられない…これらはうつ病の典型的な症状です。
まずうつ病かな？と思った時は、睡眠の様子や質を確認しましょう。
寝不足は分かりやすい症状ですが、気をつけないといけないのが、睡眠の質。

傍から見ていて多く寝てるように見えても、夜中になんども目が覚めてしまう中途覚醒や、
頻繁に悪夢を見て眠りが浅いなど、就寝と起床の様子だけでは分からない不眠もあります。
また睡眠障害は変化することもあります。
私の弟がその典型例でして、当初は明らかに寝不足で目が落ち窪んでみるみるうちに痩せたのですが、
病院で抗うつ剤を処方され服用を開始すると今度は、一日中寝ているという状態になりました。
病院の先生からは、本人に「寝たいだけ寝てもいい時期」と説明されていたのですが、その通達が家族になく、
父は「いつまで寝てるんだ、起きろ！！」とよく起こしてました。

そうしている間、弟のうつは悪化していったようでした。付き添って外来に行き、先生から説明を受け
「今は寝たいだけ寝かしてください」との説明を受けました。
家族に伝え、今までのことを謝り寝たいだけ寝かすようにすると、少しづつ良くなっていきました。

ケースバイケースで、個別の症例により対応はことなりますが、こういったことあることを憶えておいてください。
無理矢理起こすことは、あまりいい経過を辿りません。
自主的に起きるようになるエネルギーが溜まるまで、見守って待ちましょう。

うつ病の発症から、病気を受け止め、治療に臨む過程は、末期がんを宣告された患者の心理に似ている、とよく言われます。中にははっきり「がんよりもうつ病の方が辛い。だってがんはもう治りうる病気になりつつあるから」とおっしゃる方もいます。がんについてはこちら　http://gantiryouhou.web.fc2.com/　のサイトをご覧になってください。