うつ病の接し方>働かざるもの飢えるべからず-うつ病患者は王様扱いがいい

うつ病罹患者がいる家族の方から一番多く受ける質問が、「どれくらいサポートすればいいのか分からない」
という質問です。
言い方を換えれば、「あまりサポートし過ぎると甘やかしになるのではないか？」ということでしょう。
結論から言うと「本人が望むことを出来るだけ精一杯サポートしてください。甘やかし大いに結構！！」
ということになります。

これはあくまで「うつ病」に限った話で、他の病気には当てはまらないことを了解しておいてください。
とにかくうつ病の人は自分を責めまくります。そして孤独と絶望感に心がボロボロになり、
エネルギーがどんどん低下していきます。

この初期段階で必要なのは、「できる限りのストレスを減らす」ことです。
仕事のこと、学校のこと、テストのこと…何でもいいです。少しでも本人がストレスと感じることは、
徹底的に排除し、安心して完全休養できる場を設けておいてください。
対人恐怖症が併発している場合、部屋のカーテンを閉め切っているかもしれません。
昼夜逆転して昼間に起きてきて、黙ってご飯を食べて部屋に引っ込むだけかもしれません。
家にお金を入れないのに、働きにも出ないかもしれません。
最初はそれでいいんです。早起きして規則正しい生活を送るのには相当な心のエネルギーが必要です。

皆が当たり前のようにこなしていることが出来なくなるのが、うつ病です。
個人的にはある程度治療が進むまでは、王様扱いでもいいと思います。

うつ病と並んで昨今知名度が上がった精神疾患に、ボーダーライン症候群（境界性人格障害）　http://borderlineer.web.fc2.com/　があります。
この人格障害は抑うつ状態を併発することもありますので、うつ病と混同される場合も多いので、ご注意ください。

うつ病の発症から、病気を受け止め、治療に臨む過程は、末期がんを宣告された患者の心理に似ている、とよく言われます。中にははっきり「がんよりもうつ病の方が辛い。だってがんはもう治りうる病気になりつつあるから」とおっしゃる方もいます。がんについてはこちら　http://gantiryouhou.web.fc2.com/　のサイトをご覧になってください。

心の病気は、何が原因で心身の不調を引き起こすのかを知って、その原因となるものから遠ざかることで治る場合もあります。
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