うつ病の接し方>貧困妄想というケチになる症状

うつ病は単独で発症することはあまりありません。症状として、神経症的な症状を伴って
発症することが多いです。
対人恐怖症が一番多いように思いますが、貧困妄想という症状も多いので解説したいと思います。
これはお金の価値や自分の資産や貯金が分からなくなり、一時的に「ドケチ」になってしまうものです。

大豪邸を構える資産家の方が、饅頭も買えずにお店の前で冷や汗をかいている姿をみたこともあります。
通院には家族付き添いで外車で行かれるのですが、本人は飲み物は買わずに公園の水道で喉を
潤してらっしゃる方もいました。
これは見ていても辛そうなのですが、一般的にはドケチとしか映らないのが悲劇的なところです。
経験上、貧困妄想を発症してしまう方は、病前はものすごく気前が良かったり、人におごってあげるのが
習慣になっている人が多いのも特徴です。いわば真逆の性格になってしまうのです。

原因はよく分かってませんが、対策として症状がよくなるまでは金銭の話をしない、後見人のような形で
財産管理を信用できる人が行う、療養中はどんな小さな出費も本人にさせない、などがあります。
できれば全ての出費を肩代わりしてあげると、本人の負担が減ります。
選択させるのではなく、選択してあげて、出費した分は元気になってから返してもらうのがいいでしょう。