うつ病の接し方>カウンセリングはあまり効果ない？-日本の現状

日本のうつ病治療は薬物療法が中心で、欧米と比べるとカウンセリングや認知行動療法の取り入れが
遅れています。
初期・軽度のうつ病であれば、カウンセリングや認知行動療法の治療は、抗うつ剤と同じ程度の
効果があるとされています。

また同様に、ある種のハーブやサプリメントの中には、抗うつ剤と同程度の効果が確認されているものもあります。
欧米では積極的に利用されているこれらの療法、日本ではあまり用いられないのが現状です。
またカウンセリングや催眠療法は、うつ病にはあまり向いていないとの意見もあります。
昔の嫌な思い出や、うつの原因となったストレスを追体験や思い出させるよりは、ストレスのない治療が
優先されるべきだ、という考え方が根強いです。

特にカウンセリングのように「他人に話す」という行為は、文化や言語によって重要度が違います。
ですから欧米の事例がそのまま日本文化にあてはまるか、疑問の声もあります。
しかし大切なのは、患者さんに多くの治療の選択肢があるという点だと思います。
効果があれば導入してみる、この姿勢が大事なのではないでしょうか。
現状、日本にはカウンセラーの国家資格はありません。