うつ病の接し方>お酒は本質的な解決にはなりません。

うつ病にかかると憂さを払うためにお酒の量が増える方がいます。
しかし残念ながら、うつ病にはお酒はあまりよくありません。
気持ちがリラックスできると錯覚して、中毒になったり、抗うつ剤の効果を薄めたり逆に
増幅したりします。

お酒を飲んで束の間悩みが忘れられても、アルコールが抜ければ元の木阿弥、また何も変わらない
現実が待っているだけです。
飲酒の習慣がある方も、うつ病の治療中はお酒をやめましょう。
時には何年という月日が必要になるかもしれませんが、それは運命と思って諦めましょう。
晴れてうつ病が寛解し、抗うつ剤とも縁が切れれば、また飲酒可能になります。
そうやって長期間我慢して飲むお酒は、これまた格別なものでしょう。
その日を夢見て、今日はとりあえず我慢しましょうね。

うつ病の方には繊細で照れ屋な方も多いです。お酒がないとなかなか仕事上の付き合いができない、
と訴える方もいらっしゃいます。
しかし世の中には意外に下戸の方も多いです。その人たちの振る舞いを参考にしてみましょう。

うつ病の発症から、病気を受け止め、治療に臨む過程は、末期がんを宣告された患者の心理に似ている、とよく言われます。中にははっきり「がんよりもうつ病の方が辛い。だってがんはもう治りうる病気になりつつあるから」とおっしゃる方もいます。がんについてはこちら　http://gantiryouhou.web.fc2.com/　のサイトをご覧になってください。