うつ病の接し方>「頑張って」と言ってはいけない理由はご存知ですか？

うつ病の人に対して、「頑張って」などの（叱咤）激励の言葉はいけない、と広く知れ渡るようになりました。
この理由はご存知でしょうか？
うつ病にかかりやすい人は、根が真面目で熱心な方、努力家や頑張り屋が多いです。
その人に「頑張って」というと言われた患者は「まだ頑張りが足りないんだな…」と自分を責めてしまい、
深く傷ついてしまうことになるのです。

肝心なのは、この「頑張って」という言葉そのものがNGワードというわけではなく、うつ病に
罹っている当人にとって叱咤激励の意味になるもの、それがいけないという点です。
叱咤激励の定義は人それぞれによって違うものです。
例えば家事なんかしたことない人が作った料理を「あんまり美味くないね」といっても、
本人は「そりゃそうだろう」で済みますが、本職が料理人だったり主婦の方に対して
同じ言葉は叱咤にもとれます。

叱咤激励の定義は様々です。どのような言葉が叱咤激励になるのか、話し合うことも大事でしょう。
絶対言ってはいけないのが「あんな言葉が叱咤なんだー信じられないー」です。
二重に叱咤している修辞なの、お分かりでしょうか？

うつ病の発症から、病気を受け止め、治療に臨む過程は、末期がんを宣告された患者の心理に似ている、とよく言われます。中にははっきり「がんよりもうつ病の方が辛い。だってがんはもう治りうる病気になりつつあるから」とおっしゃる方もいます。がんについてはこちら　http://gantiryouhou.web.fc2.com/　のサイトをご覧になってください。